本記事からは第4章として被購買力の追加的要素を説明していく。
被購買力はこれまでの説明の通り、
- 第一印象
- 実用性
- 善き友であること
この3つが基本となる。
基本方針としてはこの3つの力を鍛えて、経験件数を増やしていけば、知識経験のレベルが高まり新規開拓ができる。
それも、スピーディにできるようになる。
スピーディなので取り組める案件数が増えて、結果的に新規開拓件数が増える。
追加パーツ編
そんな被購買力の基本は先述の3要素であるが、これに追加して本章、第4章は「追加パーツ編」と銘打ち、追加的な要素を身につけることで、新規開拓のスピードはさらに早めることを狙う。
この「追加パーツ編」は、被購買力の基礎編、強化編に続く、いわば特殊編だ。
ただし、やはり強化編の扱いと同じく、この特殊編はあくまでも基礎編があってのものだし、強化編をある程度身に付けた後くらいに習得を始めても遅くはない、そんな要素である。
くれぐれも、この特殊編からスタートしないようにしてほしい。
土台があってこそ成立する、最後の仕上げが追加パーツ編だ。
「追加パーツ」という単語にも、そのような意図を込めた。
その追加パーツ編で何が必要だろうか、僕の実体験で何が一番有効だったか、思い返した。
すると、まず第一に思い浮かんできたのはゴルフだった。
ゴルフやっててよかったなと、そうシンプルに思っているからだ。
本記事では、なぜゴルフが必要なのか?またなぜ上達した方が良いのか?を説明していく。
なぜゴルフは必要か?
結論から言うと、ゴルフはアッパークラスの言語だからである。
言語とは、日本語や英語といったランゲージのことではない。
共通の話題、という意味だ。
先述のランゲージが話せたとしても、そこに話題がなければ会話は盛り上がらない。
しかし仮にランゲージがなくても、共通の話題さえあれば、それに関しては通訳を介してでも、翻訳ソフトを介してでも、断片的な単語による筆談でも会話ができる。
楽しく盛り上がることができる。
ではなぜゴルフなのか、という話に戻る。
それは、アッパークラスやエクゼクティブクラスの人たちというのは、高い確率でゴルフを嗜んでいるからだ。
もちろん彼らの趣味嗜好は多岐に及ぶ。
また別途記事を書くが、登山や釣り、ワインやウイスキー、芸術や美術、陶芸や盆栽にまで及ぶ。
それらをすべてカバーしきることは難しいし、実は効果が薄い。
それらのいわば「高尚な趣味」の中でもゴルフは、彼らの中で汎用性が高く、かつその特性から有効活用しやすいのだ。
もし仮に、アッパー・エクゼクティブクラスの人々の間でモンスターハンターP2Gが流行っているのであれば、ゴルフではなくそちらをお勧めするが、現実はそうではない。
ここで注意してほしいのは、普通の雇われ人が生きている日常では、そのようなアッパークラス、エクゼクティブクラスの人間と接する機会がないということだ。
要するに世の中の大半のオッチャンはゴルフなんて金持ちの趣味とアレルギーしているし、若い人も「そんな貴族の遊びできないよ」と思い込んでいる。
この記事に出会うあなたは、その部分に疑問を持っているはずだ。
僕も20代中盤のころ、上長に強く勧められて、半ばイヤイヤゴルフを始めたので、わかる。
確かに、お金はかかる。無料でプレーできるものではないし、道具も高価な部類に入る。
ただゴルフは趣味と実益を兼ねられるという意味で効果が高いと言えるので、やって損はない。
2種類のゴルフ
僕が実際にやっていて感じるのは、ゴルフには大きく2種類があるようだ。
- レジャーゴルフ
- 修行ゴルフ
まずレジャーゴルフだが、これは世の中の8割くらいが分類される。
ゴルフはあくまでもレジャー、休日の遊びという位置付けだ。
仲のいい友達や職場の同僚と、談笑しながらゴルフというスポーツで遊ぶ。
スコアが良くなくても、まぁ楽しく1日が過ごせればいいかな、という楽しみ方だ。
別にこれが悪いわけではないが、普通の人は大体これである。
これに対して、修行ゴルフをやっている人たちがいる。
やるからにはベストスコア更新したい、技術を磨いて、理想のプレーに近づきたい。
コースに仕掛けられた罠を攻略して、バーディーを狙いたい。
そのように熱くストイックな想いで取り組んでいる人達がいる。
そんな人たちは、全体の2割ほど。
そして実力が伴っている人(スコア90以下)はさらにその中の半分くらいか。
この人たちは、ガチ勢だ。
そのガチ勢の中は、アッパー・エクゼクティブクラスの割合が多い。
日々、練習場に通って、家でパター練習して、ゴルフ場にはスタート1時間前に着いて練習している人たちだ。
単なるゴルフバカだろ、と思われるかもしれないが、僕の観察によると、ウマイ人ほど仕事も地位も持っている人が多い。
金銭的・時間的余裕があるからゴルフの練習もできて、レッスンも受けられて、上手くなるのでは?という考え方もできる。
しかしそうではなく、この人たちはもともと向上心やコツコツ努力する性質を持っているから、結果的に仕事もゴルフも上達しているのだ。
ゴルフがすごくうまいけど、ヒラ社員という人はあまりいない。
同伴の資格
そしてゴルフがうまい人というのは、自分と同じくらいとか、うまい人としか回りたくないと思っている。
初心者や、下手な人と回るとそのケアをしたり、ボール探しを手伝ったりしなくてはならず、ストレスが溜まるからだ。
また、スロープレーになってしまって、後続の人達に迷惑をかけてしまうことも避けたい。
そのため、うまい人達とご一緒するには、一定のウデが必要になってくるのだ。
僕の経験では、それはコンスタントに100を切れることがまず第一の壁になる。
ただ偶然で100が切れました、というレベルではなくて、アベレージスコアが95くらい、あまりOBしない、アプローチは大体グリーンオンできる(ベタピンでなくてよい)、程度の安定感があれば十分だ。
つまりスロープレーになったり、全体の進行の妨げにならないことがまず第一条件となる。
ちなみに普通のサラリーマンだとここでふるい落とされる人がほとんどだ。
先述の「レジャーゴルフ」の層は、この「修行ゴルフ」の人たちと付き合うことができない。
ゴルフから垣間見える人柄
ゴルフの腕前というのは、お金では買えない。
自分に合った道具を揃えたり、そのための勉強をしたり、レッスンを受けることで多少の効率化は図れるが、それでも自分の努力や研究意欲なしでは、上達できない。
教わったことを検証して、研究して、反復して、自分の腕に染み込ませる。
それをコースで試して、失敗して、悔しいからまた研究を再開する。
このプロセスによってしか、ゴルフはうまくならない。
これを上級者は知っている。
だからこそ、本気で上手くなろうとしている人、その兆しを見せている人には好感を抱く。
本気かどうかは、すぐにわかる。
ゴルフはその場だけで取り繕えないから、その人の日々の努力の証がすぐに透ける。
そういうところでエクゼクティブ達は、人を値踏みしているのだ。
とあるエクゼクティブの人が言っていたセリフが僕を変えた。
「ゴルフごときができないやつに、仕事ができるわけがない」
僕は名言だと思って、その時からゴルフに真剣に取り組み始めた。
ゴルフは、仕事と違って努力がそのまま成果となって現れる。
時の運に左右されず、頑張った分だけ平均スコアは上がる。
そういう努力の下積みができない人は仕事ができないと判断されてしまうのも、あながち間違ってはいないと思う。
まとめると、アッパー・エクゼクティブと共通の言語(趣味)を持つことでコミュニケーションのきっかけになるツール、それがゴルフである。
そしてエクゼクティブほどガチっていて、若い人がゴルフをしていると聞けば、その中身を見てくる。
追加パーツとしてまず第一に浮かぶゴルフについて説明した。
続き:登山・釣り
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