革靴は定番で

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知識習得

営業マンの外見で大切なことは、マイナスポイントを作らないこと。

まずはこれが目標となる。

「ん?こいつちょっとおかしいんじゃないか?」と違和感を与えないことが大切だ。

このように、まずはしっかり「守る」。営業マンのファッションに「攻め」は必要ない。

むしろ守りを固めきると、逆に洒脱になる。それがスーツスタイルだ。

その中でもポイントとなる靴について解説する。

体の末端というものは目立つし、見る人は必ず見るポイントでもある。

厄介なのが、社会において地位が高い人ほど靴を見る傾向がある、というところだ。

色はまず黒

営業マンの革靴という観点ならば、色は黒一択でいい。

茶系の靴はもちろんある。しかしながら、実は使い所が難しい。

茶系は実は難しい

特に注意なのが明るい茶系の靴だ。

何が危険かというとディスプレイされているととんでもなく美しく見えてしまうところだ。

茶系の靴は、単体で見ると美しい。しかし履くと結構、微妙になる。

ディスプレイ姿に惹かれて買ってしまうと、合わせるスーツがとても難しいことに気がつく。

明るい紺系のスーツなど合うには合うのだが、とにかくチャラいイタリア男みたくなる。

これは営業マンの格好ではない。攻めすぎている。

お客さんの目に、鮮烈に飛び込んでしまい、悪目立ちしてしまう。

このように視覚、ビジュアルで攻めすぎるとお客さんは逃げたくなる。

また茶系の靴は手入れも難しい。あえて手を出す戦略的な必要性はやはり、ない。

黒は最強の守り

業マンの革靴においては「黒」が絶対的な安全色となる。

しかし黒い靴はディスプレイされていると地味に見える。

しかし!実用性は抜群。どんなスーツにも合う。

紺系も、グレー系もカバーできるし、ビジュアルも攻めていない。

また手入れもしやすいので、やはり営業マンの革靴としてベストな選択と言える。

ダークブラウンはギリギリ

それでも茶系に手を出したいのならダークブラウンがギリギリのラインと言える。

黒系の靴を十分に増やせたら、1足くらいはあっても良い。それでも使い方はかなり気を使うと憶えておこう。

繰り返すが営業マンの服装に攻めの要素は百害あって一利なしだ。

紐かベルトか

革靴には「締める」仕組みとして大きく2つのスタイルがある。

紐(シューレース)とベルト(ストラップ)だ。

ビジネススタイルにおいて完全に安全なのは紐となる。

ベルトは、ややカジュアル要素が入る。

紐式:完全に安全

紐には内羽根、外羽根という2タイプが存在する。

フォーマル度では内羽根>外羽根だが、これはビジネスシーンにおいては微差なので、そこまで気にせずとも良い。

なみに外羽根は元来、狩猟靴に使われた由来のため、動きやすい。

そういう由来のためカジュアル寄りになる。

内羽根はドレスシューズが由来のため、優美さが優先されて動きやすさでは劣る。

しかし、その由来のためフォーマルであるとされる。

なので冠婚葬祭、式典やお客様の重役に会う時などは用心のため内羽ストレートを持っていると良い。

なおメンテナンスの記事でも紹介するが、靴紐は初期装備のものは取り替えた方が良い。

また傷んできたら交換しよう。

初期装備の紐は質が低かったり太過ぎたりしてよろしくない。締まって見えないのだ。

傷んで毛羽立ってきた靴紐もカッコ悪いし、取り替えるとかなり印象が変わる。

ロウ引きのちゃんとしたものであっても数百円で買えるので、紐にも気を配ろう。

このあたりの靴メンテナンスに関してはまた別記事を書く。

モンクストラップ:カジュアル寄りだが可

ベルトは、いわゆる「モンクストラップ」というもの。

革ベルトのように金具で締める方式だ。

モンクとはキリスト教の修道僧のことであり、かつてその修道院で使われた靴が由来だという。

シングル、ダブルが存在するが、ダブルの方がカジュアルとなる。

つまり営業マンとしてはあえてチョイスする必要性はない。

フォーマルとカジュアルの成分比

紐と羽根、モンクストラップのシングルダブルを比較すると次の順番になる。

(フォーマル←→カジュアル)
紐内羽根〜紐外羽根〜シングルモンク〜ダブルモンク
靴の由来からフォーマル・カジュアルの度合いが変化するのだが、営業マンはパーティーに出席するわけではないのでそこまでのフォーマルさは要求されない。

ただしダブルモンクまでいくとカジュアルすぎてしまうし、後述するつま先の形もそれに比例してカジュアルに寄っていくのでシングルモンクまでが営業マンの限度といえるだろう。

それでも全体デザインによってはシングルモンクでもチャラくなるので、そこは全体の調和を図りたい。

そのためやはり、営業マンにとっての安全牌は紐になる(ただし靴を脱ぐ機会が多いタイプの営業はモンクストラップの方が実用的なので、他でバランスを取ろう)。

靴に限らずスーツや腕時計もだが、歴史を学び、スーツスタイルの誕生の由来を知れば、どちらがフォーマルで、カジュアルなのかがわかるようになる。

また、イギリス系、アメリカ系、イタリア系などの立派もある。基本的にはイギリスのブリティッシュスタイルを選べば大失敗はない。

それまでなんとなくで選んでいたスーツスタイルが、フォーマル成分多めなのか、カジュアル成分多めなのかが自分で判別できるようになる。

一番良くないのは半々、50:50で、どちらともいえないチグハグなスーツスタイルだ。

もちろん、ビジネスシーンなのでフォーマルが主体で問題ないし、間違いもない。

番外編 ローファー

念のために書いておくと、ローファーはNG。

いわゆる「餃子靴」というオジサンが履いている靴も同じくだ。

ローファーという靴の語源は「怠け者」。

少なくともビジネスの場、営業マンが履く靴としてはふさわしくない。

また日本においてはなぜか学生靴のイメージが強いので、やはり営業マンには不適と言える。

 

以上、革靴の基礎知識編だった。

続き:革靴の爪先と素材について

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