お店の選び方

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知識習得

前回の記事に引き続き、接待・宴会・飲み会に関して。

お酒それ自体、そして二日酔い対策ができたら、飲み会に対しての不安はだいぶ軽減されているはずだ。

しかしながら、自分が幹事をする、セッティングをする役割を与えられたらどうしよう、自信がないなというのが最後の不安ポイントであろうと思う。

その不安は、良いお店を知らないから湧いてきてしまうものだ。

そのため最後は「お店」について説明する。

お店に詳しくなることは、ビジネスの会食はもちろんのこと、異性とデートするのにも大変役立つ。

本記事では、お店の探し方やチェックポイントを説明していく。

リアル口コミ

まず確度が高いのは、リアルの知人・友人・先輩・上司に「良いお店教えてください」と聞き、リアル口コミによる紹介だ。

もちろん経験が豊富そうな人に聞くと良い。

この場合、その人は「どこの、どんなお店が知りたいの?」と聞いてくるはずだから、要望を伝えよう。

例えば「お取引先の部長さんと忘年会をすることになったから、新宿駅の近くで探しているんです」のようにお願いする。

すると相手は

「それなら…このAというお店は個室もあるし、駅からも割と近いよ。魚料理が美味しいよ」

と教えてくれる。

このように、経験豊かな人の口コミは間違いがないので、身近にいれば心強い。

上司や先輩にも、使った実績のあるお店を聞いてみると、大失敗を回避することができる。

  • 具体的には
  • 名物料理がある
  • 内装の雰囲気やレイアウトが良い
  • 接客が良い
  • 立地が良い
  • 価格が高すぎず安すぎず適正

これらがあるから、おすすめをされる。

ネットで探す

身近な人々から良い情報が得られないときには、ネットや雑誌で探していく。

口コミサイトやサイトやブログが主軸になっていくと思うが、その情報だけでお店を決定しないことが大切だ。

なぜなら、このネットの口コミを書いている人たちは、必ずしもビジネスの会食、接待や懇親会で使っているわけではないからだ。

プライベートで友人とグループで来店したのかもしれないし、彼女と2人で使ったのか、わからないからだ。

プライベートならば、個室の有無や料理やお酒の質まで、そこまでシビアにならなくても良いのだが、こちらはあくまでもビジネスの一環である。その乖離は、ネットの情報だけでは見抜けない。

これを補うためには情報はネットで得た上で、実地試験をしにいくのがベストだが、その確度を高めるためには画像を調べていこう。

グルメサイト内の写真ギャラリーの「内観」のタグや、グーグルで店名を画像検索したりすると良い。

具体的には、

  • 個室の有無
  • 個室の席数
  • 椅子やソファが硬くなさそうか
  • 内装は落ち着いているか

これらを見ていく。

これは僕の失敗談なのだが、

料理もいい、価格も良い、立地も良い、で選んだら内装が赤×黒の壁紙、かつ椅子は硬いもので個室なし、そのため居心地があまり良くなかったことがある。

お店とは、出てくる料理だけが問われるわけではない。

時間を過ごす「空間」も見逃さないことが良いお店選びのポイントになる。

ランチで偵察

ネットで良さげなお店を発見した。

口コミもいい、料理の写真も美味しそうだ。

店内内装の写真を見ると、雰囲気も良く、個室もありそうに見える。

価格も手頃だ。

ここまで揃えば大事故の回避はできる。

ただ、そうであっても、必ず一度は事前に訪問して自分の目で確認しておきたい。

なぜなら「行ったことがある」と「行ったことがない」は当日の不安感が全く違うからだ。

どんなに口コミが良くて、下調べを見て安全そうだと分かっていても、やはり自分が行ったことがないお店というのは不安なのだ。

看板が見つけづらいかもしれないし、どこにお手洗いがあるかもわからないという状態で会食・接待をすることは不安があり、それが自分のストレスになってしまう。

当日の自分のために、一度は訪問しておきたいのだ。

しかしながら、ひとりで夜に飲みに行くのも憚られる。

そこで僕は「ランチで利用し偵察する」ということをお薦めする。

立地で確認するところ

まずは立地のチェックポイントはこれらだ。

  • 最寄りの駅から何分くらいか
  • 見つけにくい場所にないか
  • 二次会会場は確保しやすい立地か

これらをチェックしておけば当日、お客様や上司を誘導するときに迷いがなく自分のストレスも減るし周りに不安を抱かせなくて良い。

店内で注目すべきところ

そして入店したら内装と店内レイアウトを見る。

  • 掃除は行き届いているか
  • 内装は落ち着いているか
  • 個室があるか
  • トイレの場所

これらをまずは見る。

ここで問題なければ次には個室の有無と、あった場合には座席の形態を見たい。

座敷は靴を脱ぐのが面倒なのと長時間では腰が痛くなるのでできれば避けたい。

そのため靴を脱がなくていいテーブルがベストだが、靴は脱いでも脚を下ろせるような席(掘りごたつ式)になっていれば可とできる。

「個室」にこだわる

ちなみに個室の有無にはこだわった方が良い。

会食の目的は親交を深めることにあるし、知人に見られたくない立場の人もいる。

オープンエアの大衆居酒屋風の席では、秘密の話もしにくく(他人でも周りに聞かれると良くないこともある)、本来の目的を果たせない。

そのため個室の確保には気合を入れて取り組もう。

個室の予約が埋まっている第1候補のA店よりも、個室が取れる第2候補のB店の方が良い。

もちろんA店の個室が取れれば文句なしであるが、それほどに個室の確保は大切だ。

料理:「名物」を見つける

続いて料理について。

何の料理が得意かは、ネットを見て予習していく。

そしてその中で、特に名物料理があれば本番の前に食しておきたい。

ランチにあれば最高だ。

「このお店の名物は地鶏を使った鉄板焼きで…」

という話ができるだけでも、一緒に行く人々を楽しみな気分にさせることもできるし、自分としてもそのようないわゆる「武器」があれば心に余裕も持てる。

またお誘いする時にも使いやすい。

お酒:何に力を入れているか?

続いてお酒の品揃えについて。

お店によっては特定の種類のお酒に力を入れていることがある。

日本酒、焼酎、ワインなどは力を入れているお店が多い。

種類を多く在庫していたり、ランクが高いものを置いている。

どれかひとつに特化している場合もあるし、満遍ない場合もある。

そこを見分けるには前々回の記事で推奨したお酒に関する勉強が必要だ。

ひとまず「日本酒」「焼酎(芋)」「赤ワイン」というように銘柄の記載がないメニュー表かどうかだけチェックしておこう。

良いお店は銘柄が記載してある…というか記載がないお店がイマイチ、と覚えておこう。

意外と大事なトイレ

最後にトイレについても確認しておきたい。

正直、トイレ以外の要素が最高であってもトイレが残念だと、なぜか全体の印象が落ちてしまう。

なぜなのか…と考えたのだが、それはやはり、排泄という動物としての本能の部分で嫌な思いをしたかどうか、が脳にこびりついてしまうからであろう。

確認するポイントはこれらがある。

  • 和式でないか
  • 男女で分かれているか
  • 男性の場合、小便器があるか

まず和式は今では珍しいのだが、実際に出会うと結構、厳しいものがある。

他が良くてもこれだけで、そのお店を使うのを躊躇うレベルになる。

やはりそういう声が多いのであろう。古くからの町中華くらいしかもはや和式は残っていないので、あまり心配はない。

ウォシュレットもあった方が好ましいが、なかったとしてもそこまで致命的ではない。

男女で分かれているか、は参加者に女性がいたら当然のことだが、男性サイドとしても軽視できない。

そもそも男女兼用ということはトイレがひとつしかないということでもあり、そうなるとトイレ渋滞が発生してしまう。

「そろそろ空いたかな」とドアノブに触れるとカギがかかっていて、仕切り直し…

このように何度もトイレと席を何度も往復するのは恥ずかしいし、また入っている側としてもプレッシャーをかけられてしまってストレスになる。

つまり心地良くないのだ。

もちろんお店には是非ともトイレの数を増やしてほしいところではあるが、なかなか難しいだろう。

そのためトイレが男女で分かれているか?は意外と大事なポイントとなる。

小便器があるか

トイレが男女で分かれていてもまだ完璧ではない。

小便器と個室の2カ所体制になっているか?が最後のチェックポイントとなる。

会食や接待の場合、お酒を飲むから小用の方が頻度は多くなる。

そこでこの小便器と個室の2カ所があれば、渋滞は起きにくくなる。

もちろんそのお店の席数や繁盛の度合い、時間帯にも左右されるのであるが、大抵の場合でこの2カ所体制ができているお店はトイレでストレスを感じることはない。

繰り返すが、料理もお酒も良くても、このトイレでストレスを負うと会全体の印象が「なんとなく」後味の悪いものになってしまうので、見逃さずケアしておきたい。

名刺を渡して打ち合わせ

これまでのチェックポイントと、現地調査での下見を経て「使える」いやむしろ「使いたい」と思ったお店が見つかった。

そしていざ会食をセッティングすべき時が来たら、また実際に赴き名刺を渡して予約を取ろう。

「え?電話でよくない?」と思うかもしれない。僕もそうだった。

しかし、実はお店に赴いて「打ち合わせ」をすればお店側も、自分自身も、不安を大きく減らすことができる。

  • 「ちゃんと予約できているかな」
  • 「店長はどんな人だろう、良い接客してくれるかな」
  • 「個室のレイアウトを見ていないから不安だな」
  • 「当日はどんな料理コースになるのかな」

打ち合わせしないとこのような不安が渦巻き、「出たとこ勝負のエイヤ」になってしまう。ドキドキものだ。これがよくない。

そのためには、お店が忙しくない

  • ランチの終盤(14:30頃)
  • 夜営業の直前(16:50〜17:30)

このあたりの時間帯に赴いて、店長さんや、それに次ぐ人と打ち合わせを行う。

  • 目当ての日に目当ての個室は予約できるか
  • 当日はどんなコース料理が作れそうか
  • 予算はこのくらいだがコースは調整できるか

など、特に初回利用の時は現地で席を見ながら打ち合わせたい。

また名刺を渡すことにより、お店の人にも安心してもらえるし、忘れられてしまうというリスクも防げる。

このように礼儀をもって打ち合わせをすれば店長も当日はきっと、良い対応をしてくれるだろう。

飲み会の幹事は職務能力の試金石

ここまで読んでいただけたら「なんだか、仕事みたいだな」と思ったかもしれない。

そう、その通りでこれは立派な「仕事」のひとつだ。

「飲み会」「会食」はなんだかフランクな印象があり、テキトーに手配しやすい。

結果、失敗したり後味の悪いものになってしまう。

当日の不安、お開きになった後の、後悔、反省。

このような心理的ストレスがそのまま、会食や飲み会へのネガティブイメージにつながり、忌避するようになっていき、ますます苦手になっていく。

そうではなくて、本記事で説明したように徹底的にガチることによって不安を消し、むしろ前向きな気持ちで取り組む。

これはもはや「仕事」の域であろう。

  • 協力業者たるお店のリサーチ・選定
  • お店との折衝・交渉・打ち合わせ
  • 当日の案内や注文のオペレート

どこをどうとっても、そこには「仕事」のエッセンスで満ちている。

だから「飲み会の幹事ができないやつは仕事もできない」などと言われるのである。

リアル仕事を任せる前に、このような一種「遊び」で許される飲み会の幹事をさせることによって、上長はあなたの実務能力・職務能力を測っているのだ。

飲み会の幹事「ごとき」、無事に務められない者には大きな仕事やお客様は任せられないということなのである。

続き:クルマについて

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