一緒に遊ぶ

知識習得

被購買力の3要素「善き友」の強化編の最後は「一緒に遊ぶ」である。

この「一緒に遊ぶ」は意外にも最後に達成される項目だ。

これによって、「善き友」は完成する。

「善き友」の総仕上げを説明していこう。

「お仕事」の関係を越える

お客様とは、ビジネス・お仕事の中で出会う。

相手が自社の製品やサービスを欲していたり、もしくはこちらから売り込んだりして、知り合う。

そのため「商売」というものを共通の言語として、コミュニケーションをしてきた。

前回の記事までで下記のプロセスを述べた。

  1. 肩肘張らないぶっちゃけトークをする
  2. 都合の良い営業マンになる
  3. 共謀してお客様の味方になる
  4. 貸しを作る

このようなプロセスでお客様からの信用を得て、それが信頼に変わり、そして友情になる。

しかしながら、ここまでの関係は、あくまでも「お仕事」を媒介した関係である。

最後に残ったこの「お仕事」という殻を破り、お客様と「お仕事」抜きで真の「お友達」になれたとき、

被購買力の「善き友」は完成する。

そのためには一緒に遊ぶことが必要だ。

お仕事ではなく、遊ぶことが必要なのだ。

「遊ぶ」のは意外と難しい

ただし、「遊ぶ」のは実は簡単なことではない。

もちろん、同年代の同性と遊ぶことは簡単だ。

しかし、自分の親くらいの年齢のオジサンと遊ぶのは、とても難しい。

なぜなら大の大人であるオジサンがする遊びというのは、20〜30代の若者には馴染みがないものばかりだからだ。

また、当たり前だが「一緒に」遊ぶためには一緒に遊べることを探さなくてはならない。

オジサンと一緒に遊べることって、意外と少ない。

自分の親と一緒に遊ぶのも難しいのに、お仕事で知り合ったオジサンと遊ぶことはとても難しい。

実は簡単なことではない。

共通の言語を作る

なぜオジサンと遊ぶのは難しいのか?

それは共通の言語がないからだ。

僕らは確かに日本語を使えはする。

しかし、それは意思疎通ができるというだけであって、「お友達」になれるかどうかは別問題である。

では「お友達」になるにはどうすれば良いのか?

それには「趣味」という共通言語を持つことが必要だ。

例えば、「釣り」という言語を持つ者同士は、その「釣り」という共通言語を通じてお友達になれる。

「ワイン」という共通言語を持つ者同士はお友達になりやすい。

小学校のとき、流行ったゲームやおもちゃ、漫画やスポーツがあったと思う。

そのとき、お友達になったのはどんな人だろうか?

多くの場合、同じ趣味を持つ者同士だろう。

カードゲーム好きな子と、野球に打ち込む子はそれぞれのコミュニティでお友達を作るはずだ。

しかし稀に、どちらにも適正がある子がいたりするのだが、それも結局は共通の趣味があるからに他ならない。

僕らは、同じ趣味を嗜む者同士でしか、お友達にはなれないのだ。

オジサンの趣味一覧

共通言語を持つことでしか「お友達」になれないことはわかってもらえたと思う。

では、同年代ではなく「オジサン」と遊ぶための具体的な項目を紹介しよう。

平日夜もできる(手軽)

  • グルメ(飲み)
  • カラオケ
  • 麻雀

休日を使う(重め)

  • ゴルフ
  • 釣り
  • 登山
  • キャンプ

オジサンたちは、基本的にはこれらの趣味のうちどれか、もしくは複数に関心を持っている。

もうザ・オジサンといった感じの趣味一覧だが、事実なのだから仕方がない。

もちろん、人前ではあまり話したくない趣味(賭博系や風水系)を持っている人もいる。

しかし、基本的にはこれらの趣味リストで大体85%のオジサンは対応できる。

特に僕の体感だが、化学業界の場合は、やはり文化的な背景からゴルフが盛んだ。

オジサンであれば、60%、半分以上はゴルフ適正がある(腕前は関係なし)。

そしてゴルフをしないオジサンは、大体、釣りか登山に一生懸命だ。

これが15%くらいを占めている。

残りは旅行とかグルメとか酒で、これも15%くらい。

残りはバイクや無趣味系、アイドル追っかけ系とかが10%くらいか。

そのため、ゴルフ・登山・釣りを「経験しておく」レベルで良いのでカバーしておくと、大半のオジサンと話題ができるので、効果的だ。

アフター5や休日に「遊ぶ」

先述のように、平日夜でもできる遊びである飲み・カラオケ・麻雀あたりは手軽だし、忘年会や懇親会という名目でお誘いしやすいので、まずはここからスタートしていく。

そして休日を使うゴルフや釣りは、先述の平日の仕事終わりに数時間、というものよりも1日使うし費用も発生するので、ややハードルが上がる。

「休日に遊ぶ」を実行できたら、そのお客様との友好関係は最高レベルに達しているので、ひとまずはクリアとなる。

その後はその遊びを定期化させていけば、維持は問題ない。

定期化とは、毎シーズンごとに行うとか、秋には必ずゴルフする、釣りに行く、などである。

※2021年の今は、新型コロナウイルス対策のため、これらの「遊び」は実行できないが…

番外編 エクゼクティブクラスの趣味

  • ゴルフ(上手い:スコア80台)
  • ワイン・ウイスキー(ガチ勢)
  • コーヒー・紅茶(ガチ勢)
  • 家庭菜園・園芸・盆栽・多肉植物
  • クルマ・バイク・自転車

番外編として、これらの趣味がある。

これらは特にエクゼクティブと呼ばれる層が好む趣味であり、その特徴として「ガチっている」ところがある。

例えばゴルフもガチって練習したりレッスンに通ったりするので、スコアが高い。

ワインやウイスキーについても知見が深いし、多くの種類を飲んでいる。

コーヒーや紅茶も、相当な知識量を持っていて、植物や機械についても詳しかったりする。

やはり、エクゼクティブクラスになる人は、向上心や知識欲が常人より優れているのだろう。

だから長期的な視点を持つならば、これらの趣味に関して知識経験を積み上げていくことは、エクゼクティブクラスとの共通の話題になるので、少しずつ勉強していくことをお勧めする。

なお、そういうエクゼクティブの趣味をよく知っていない人から見たら「金持ちの道楽」と切り捨てられてしまうのだが、そう言う人はその本質をわかっていない。

彼らは金持ちぶりたいのではなくて、その秘奥を知り、体験したくて練習したり勉強したりしているのだ。

そういうメンタリティの違いが、仕事にも表れるのだが…

だから彼らと本当に仲良くなりたいのなら、これらの「遊び」をガチって、話題について行けるようにすること。

エクゼクティブにはエクゼクティブの言語がある。

それがこれらの遊びをガチることなのだ。

「オッ、勉強しているね」とか

「練習しているね」と言われたら、それは認められ始めているサインだ。

本当にデキる人たちというのは、そういう「努力」の兆しを見逃さない。

なぜなら、そうやって「遊び」にガチれる人でなければ「仕事」もガチれないことを彼らはよぉく知っているのだ。

だって、「遊び」ごときができずに「仕事」ができるわけはないのだから。

 

以上、「一緒に遊ぶ」ことについて解説した。

まとめると、

「お仕事」の関係からさらに一歩入り込むには、一緒に遊ぶこと。

そして遊ぶには、それ相応の準備が要るのだと、もうわかってもらえたと思う。

さらに、エクゼクティブと仲良くなるための条件は「遊びをガチる」ことである。

中でも、ゴルフは汎用性が高い上に、周りのサラリーマンはガチらない傾向が強い。

さらにエクゼクティブと遊ぶきっかけにできるので、ゴルフを頑張ることはお勧めだ。

これで「善き友」の強化編は完了した。

続いて本章の最後に、強化編で説明したパーツを有機的に組み合わせることについて説明する。

続き:第3章まとめ:真髄は「心」なりけり

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