シャツの選び方

知識習得
シャツの選び方を説明する。
スーツと同じで、シャツもまず基本を押さえて守りに入ること。
そうでないと実はカジュアル寄りでビジネスに不適なシャツを選んでしまうことがある。
それはお客様にとっての「違和感」につながるので、まずは基本の守りを身につけよう。

色と柄

色は王道の白とサックスブルーの無地を2着。
それに青と白のストライプシャツ1枚。
これらの計5枚を所持しておこう。
平日は5日間だから、これで一週間を過ごせる。もちろん洗濯はこまめにしたほうが良い(後述)。
ピンクやグレーのシャツも存在するが、かなり使いにくい。
少なくとも営業マンに求められるカラーではなくなってしまう(グレーは汗シミも目立つ)。
ストライプのシャツは遊びハズし要素が入るが、ネクタイ・スーツとのバランスをとれたらに効果的に使用できる。
襟のみが白いクレリックシャツなどもお洒落だが、やや上級者向けと言える。
営業マンとしてはやりすぎ感もあるので気をつけたい。

襟の形状

まず、襟の形状について。
開き具合により大きく4つの種類がある。
  • ナロー
  • レギュラー
  • セミワイド
  • ワイド

結論としてはレギュラーとセミワイドの2つとなる。

「ナロー」は30年前に流行ったもので、今風ではない。安い量販店でよく見ずに買うとナローの場合があるから注意だ。

レギュラーとセミワイドは汎用性が高いのでこれを使おう。
フォーマル度ではレギュラー>セミワイドだから、トータルコーディネート時の微調整に使える。
ワイドは、正直使いにくい。
ノーネクタイの場合はワイドもサマになるのだが、ネクタイを締めるとワイドは難しくなる。
ワイドカラーはその形状から、ネクタイの締め方を選んでしまう。
その締め方がドレッシーなウィンザーノットになるので、カジュアル寄りの閉め方を誘発してしまうからだ。
なお、襟にボタンがついているボタンダウンのシャツは、カジュアル寄りとなる。ボタンダウンはもともと、ネクタイを締めないために生まれたシャツということを知っておくとよい。
ボタンダウンはノーネクタイで過ごす夏~秋が主な使いどころだ。
ボタンダウンにネクタイを通しても良いのだが、ちょっと不自然になる。またスーツの基本と由来を知っている人から見ると、ちょっと滑稽に映ってしまうので注意したい。

サイズ

ワイシャツには首周りと袖の長さがある。単なる「M」「L」とかではない。
この数字はスーツ屋にいけばすぐに測ってもらえるので活用しよう
また、胸板が厚かったり、肩幅がある人はその部分も計測してもらおう。
首と袖が入っても、肩がきついという事態もあり得る。
可能であるならば試着もしよう。
シャツはかなり多様なサイズが存在するから注意しよう。無駄なお金を使わないために。
以前、僕も試着せず首回りと袖の長さだけで買ったところ、肩幅が小さく、きつくかった。
結局捨てた経験があり、無駄にしてしまった。

素材

まず、高級品とされる綿100%は避けた方が良い。
すぐにシワがつくし、アイロンがけが必須となりメンテナンスが大変だ。
しっかりアイロンしたのに、1時間でシワシワになると悲しくなるし、あえて選ぶ戦略的な意味が薄い。
綿100%は新品で店頭に並んでいると非常に美しい。しかし、ひとたび洗濯機で洗うと風合いが変わってしまう。シワだけでなく、綿の繊維が洗濯により毛羽立つからだ。
また、乾燥も遅いのでとにかく手入れが大変であり、高価なので、やはりあえて選択する必要性はない。
これに対し、ポリエステル配合のノーアイロンタイプは使いやすい。
洗って干すだけでシワが取れるタイプがおすすめだ。
ただしユニクロのシャツなどは見てもらえばわかるが、あまりにもポリエステル感が強いので避けたい。テラテラ、テカテカしているものは避けた方が良い。

入手方法

次に適したシャツの入手方法について。
前項の注意点をクリアしたシャツ類は、スーツカンパニーやスーツセレクトといったチェーン店で見つかる。コナカや青木といったチェーン店は対象年齢が年配向けなので注意。
カンパニーもセレクトも結局は母体は青木やコナカなのだが、これらは若年層向けに展開している。
このほかにもオリヒカやパーフェクトスーツなどもあるが、カンパニーかセレクトが僕の推すスタイルのスーツが多いので一緒に揃えることを推奨する。

よくないシャツの例

営業マンとして適していないシャツについて説明する。

ボタンが黒

シャツに黒のボタンを採用しているものがある。これはビジネスシーンでは避けた方が良い。基本から外れる。カジュアルなシャツと言えるからだ。
ハイクラスのビジネス向けのシャツには白い貝殻が使われる。

差し色が入っている

部位は様々だが、差し色が入っているシャツも基本から外れていてカジュアル色が強くなる。
私服で着る分には問題ないのだが、営業マンが着ると、そこに注意がいってしまう。
差し色が入っている部位は、襟や袖、生地の端などがあるが、差し色が入っていて良いことはあまりない。
僕の経験では、この差し色には高確率で黒ボタンが複合している。
別に違法でもなんでもないのだが、営業マンという信用と誠実さが重視される職業においては、お客様に違和感を感じさせるポイントを作らないことが大切だ。
以上、シャツの選び方だった。

備考:モラクセラ菌による臭い

シャツやインナーが臭くなってしまうことがある。特に脇の下の部分だ。
一瞬、自分がワキガなのか?と思ってしまうが、私服では臭くならないので訳がわからず悩んだことがある。
いくらこまめにボディペーパーで拭いても、すぐに匂ってしまうのだ。
もちろんワイシャツもこまめに洗っているのに…
かなり悩んだ。
そして原因を突き止めた。それはモラクセラ菌の仕業だった。
モラクセラ菌は、皮脂や水分を含む汗をエサとして、臭い物質を生み出してしまう常在菌である。
このモラクセラ菌は、通常の洗濯だけでは除去しきれない。そのため煮沸もしくは漂白剤(酸素系でも可)での殺菌が有効だ。
そうでないと、この菌が繊維の中にいる限り、汗が供給されるとソッコーで臭いが発生してしまう。
モラクセラ菌を繁殖させてしまうのは、長時間の濡れた状態と、皮脂である。
そのためこまめに洗うことはもちろんだが、先述の殺菌、もしくは洗剤量を通常の規程より倍ほど入れることで皮脂を除去できて増殖を防げる。
もし服の臭いに悩んでいたら、「モラクセラ菌」で検索してみよう。
続き:革靴

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